遂に成立 “働き方改革関連法”

おはようございます。スポーツクラブ定着コーチ・社会保険労務士の森川友惠です。関東・甲信越地方ではもう梅雨明け。関西も本日は雨予報だったのに、起きてみれば超がつく晴天。もしかしたら、関西も本日は梅雨明けかもしれませんね。

昨日、国会で“働き方改革関連法”が成立しましたね。皆様、中身を確認されましたでしょうか?私は社会保険労務士でもありますので、様々な方を対象に、1年ほど前から講習会やセミナーで話をさせて頂いており、参加者の方から色んなご意見を頂戴してきました。

中身については、このブログでもすこしずつご紹介しておこうと思っていますが、やはり、今回の改正の目玉は『時間外労働』に上限が出来たということではないでしょうか?

現在の労働基準法では、法定労働時間は週40時間(特例対象事業44時間)、1日は8時間以上は働かせてはいけない(32条)と定められていますが、労使で協定(いわゆるサブロク協定)を締結して所轄監督署に届出をするれば時間外・休日労働をさせることができる(36条)という法律の仕立てになっています。そして、この36協定で締結できる時間外には基準はある(1カ月45時間 1年360時間)ものの、臨時的・特別な事情がある場合は特別条項を設ければ、実質『青天井』です。

これが、今回の法改正で、2019年4月~(中小企業2020年4月~なお、一部適用除外、適用猶予業種あり)原則時間外労働させることができるのは、現在の基準1カ月45時間、1年間で360時間まで、特別な場合でも1年間720時間以内、2~6か月平均で80時間、単月100時間未満、しかも45時間を超えることができるのは年6回までとなりました。

この時間数をご覧になって、

『私の会社は余裕!!だわ』

『私の会社は、時間数減らさないと上限に引っかかる!』

と、様々な感想をお持ちだと思います。いずれにしろ、今やっておかなければいけないことは2点あります。

労働時間把握が適正に行われているかどうか

そもそも、今の労働時間に把握が適正に行われていてはじめて、『多いから減らす』『少ないから余裕』という判断ができるのです。

『ICカードやタイムカード、入退館記録等といった客観的記録をもとに、労働時間を管理しているので、うちは漏れがない!』とおっしゃる事業主さんはとっても多いのですが、本当に大丈夫でしょうか?例えば、打刻しているタイミング確認されていますか?退社の打刻させてから仕事をさせたり、営業前のミーティングや開店準備をさせてから出社の打刻をさせたり、従業員の勝手な判断で、居残り残業で中身を確認せずそのまま労働時間としてカウントしていたりしないでしょうか?

・事業所として『労働時間』をどのように管理するのか?しているのかをきちんと労使で共通認識を持つことができているか?(労使間、従業員間の理解の齟齬をなくす)

・通常の勤務予定時間から大きな乖離があった場合、事実を確認して労働時間を記録しているか?(労働時間とカウントすべきものはきちんと記録。労働時間とカウントしなくて良いものまでカウントしない。)

・1日単位で労働時間を『丸めて』記録していないなか?(1カ月単位での30分未満切り捨て、30分以上切り上げはOK)

の3点を1度確認してみてくださいね。そもそもスポーツクラブは他のサービス業と比較しても営業時間は長いですし、お客さまの都合や対応で時間にずれが生じるのは日常茶飯事ですから、2つめにあげた大きな乖離があった場合の確認が最も重要です。

時間外労働を削減できる『具体策』を立案して、法施行までに『試運転』する

実際、時間外労働を減らす必要がある事業所さんの場合、労働時間あたりの生産性を具体的にあげる策を講じる必要があります。スポーツクラブの場合は、お客さま対応に必要としてきた時間(体験や見学対応、初期対応、入会や退会手続き、未利用者フォロー等)を見直すことで、随分と時間は削減できる可能性があります。要不要の判断、時間や回数、各種システムの導入で効率はアップするでしょうし、また、人手不足で現在いる従業員が長時間勤務することになってしまっている場合は、1シフトの時間を短くすることで学生、主婦、高齢者の方が働きやすい環境を整えるのもひとつの手です。

中小企業であと2年しかありません。是非、本日からクラブの中を見直してください。どこから手をつけたら良いか分からない!とおっしゃる方は、是非、当センターまでご相談くださいませ。

それでは、本日も、共に世の中変えに行きましょう!

暑い日が続きますがくれぐれも、体調など崩されませんように(^^)/

クラブで出会った人たち~上司編①~

おはようございます。スポーツクラブ定着コーチ・社会保険労務士の森川友惠です。昨日はお客さま編の1回目。本日は上司編の1回目をお届けします。会社員時代が24年ありますので、様々な上司とお仕事をさせてもらいました。

もちろん、合う、合わないもありましたし、私が社会人として経験がない頃には、随分と直球を投げすぎて、衝突したこともあります。さて、1回目にお届けする上司は、1回目の転勤をしたクラブで一緒に仕事をした方です。

1回目の転勤で、大阪の中心にある梅田から南海本線のとある駅から歩いてすぐのところにあったクラブへ転勤しました。私にとっては、はじめて子供商品が主体のクラブで、私が専門とする大人対象のいわゆるフィットネスクラブのゾーンは微々たるもの、当時会員数で言うと300名にもならなかった小さなセクションでした。

ですが、この転勤で私が得たものはとっても大きく、この転勤がなければ、24年もの長きにわたって1社に勤めることが出来なかっただろうと言いきれるくらいの貴重な経験の数々でした。子供のスイミング、体育スクールとも実際に間近でみたのははじめて、担当するスタッフの安全管理に対する徹底ぶり、スキルも知識も高く、私はもっぱら“泣く子のフォロー係”としてスイミングや体育の授業に入ることがありましたが、本当に、毎日が勉強でした。そして、課外活動の引率も経験させてもらい、授業のときとは全く違う顔を見せる子供たち、たった1日で人として成長する子供たちを目の当たりにした時は、

『うちの会社って、やっぱりすごい!』

『この会社なら、ずっとお客さまに喜んで頂けることとができるはず!』

と確信に似た感情が沸きあがってきたほど。それくらいのものを提供していたクラブでした。そんなクラブに何人目かの責任者として着任されたのが、今回ご紹介するM支配人です。

このMさん、とっても礼儀に厳しく、時間にも厳しい。ですが、本当にちゃんと支配人としての基礎を1から100まで教えてくださった方で、感謝の気持ちしかありません。

Mさんにが支配人として着任してしばらくたったとき、Mさんから指示された仕事が期日通りに出来ず、つい、

『私は、忙しいので、期日までには出来ません』

と口から出てしまったのです。確かに、通常のレッスンに加えてインストラクター養成コースをやったり、新しいプレコリオグラフィーのレッスンを担当しはじめたり、トレーナー養成研修にも参加したり…と自分の興味のあるものは、片っ端から担当していた頃でしたので、時間的余裕はありませんでした。

そして、この一言をきっかに、1カ月近く口をきいてもらえなかったのです。今から思いだしても、それはそれは恐ろしい時間でした。当初は、なぜ、口をきいてもらえなかったのか全く分からず、頭を悩ましていたのです。そんなとき、別のクラブの先輩から、

『忙しいを理由に、仕事を断ったでしょ?』

この一言で、目が覚めました。当時、私はクラブのNO2、マネージャーしていましたから、お客さまと接する最前線の仕事の比率を落としていかなければならない時期となっていたのに、実際は、一般のインストラクターと同じような仕事の仕方をしていたのです。これを気付かせたかったのだろうと。ここではじめて、自分の仕事の棚卸をしはじめました。マネージャーとしてやらなければいけない仕事、自分がやりたい仕事とできる事。そして、これから身につけなければいない能力。

そして、1つの決断をしました。時間を最も使わなければできない“エアロビクスのレッスン”を辞めることを決めました。はじめて、自分で仕事を選択した瞬間です。

1日24時間は、大人であろうと子供であろうと、男性であろうと女性であろうと、仕事をしていても、していなくても、平等に与えられた時間です。ですから、日々優先順位をつけて丁寧に仕事に取り組まなくては…と思うきっかけになった出来事でした。

今の世の中であれば、きっと、すぐ『パワハラ』だと言われるかも?知れませんが、このMさんの1カ月、私を『無視』し続ける忍耐力がなければ、きっと、本来のあるべき姿に気づかず、もっと早くに退職していたと思います。そして、無視され続けた期間、私も一生懸命考えました。『何をやらかしたんだろう?』『どうやったらちゃんと話してもらえるんだろう』と。なぜそこまで思ったかというと、この支配人とは、まだまだ一緒に仕事をしたい!もっと教えてもらいたいという思いが強かったから、組織の好循環モデルというと『関係の質』が出来上がっていたからなのです。

育ってきた環境も、年齢も、性別も全く違う部下をもったとき、本当に本人の『気付く力』をつけさせるのは非常に難しいものです。それを、腰を落ち着けて対話してくださり、育てて頂けたのは私にとってとてもラッキーだったと思います。

Mさんも私を『無視』していただのではなく、待ってくださっていたのだなぁ~と今では思うようになりました。忍耐強く、遠くから見守り続けるときが1度や2度ないと、人は大きく変化しません。

育成する側の立場ならではの悩みは沢山ありますよね。ですが、『育った!』『良くなった!』とお客さまからおっしゃって頂けるようになったときの喜びは格別ですものね。ほんの小さな変化にも気づけるそんな心の余裕をもって、本日も1日頑張りましょう!

もし、今、仕事が辛くて仕方ない、人が上手く育たないとお悩みの方は、お気軽にコメントに残してくださいね。

では、本日も素敵な1日を(^^)/

クラブで出会った人たち~お客さま編①~

おはようございます。スポーツクラブ定着コーチ・社会保険労務士の森川友惠です。梅雨の谷間、夏のような厳しい日差し、湿気の多い街を歩いていると、一気に汗が噴き出す毎日。皆様、体調など崩されていませんか?

私は会社員時代に10クラブ(うち7クラブで責任者)を経験して、今年に入って始めた自主開催のセミナー等にお越しいただいたクラブの皆様もあわせると、合計20クラブ程度になります。社会保険労務士として活動をすることを決めたときに、『スポーツクラブ関係の仕事はもういいかな』と考えていたのは確かです。でも、今、こうしてまた『スポーツクラブ』に軸足を置く決意をしたのは、これから先の日本で、地域の大切な『居場所』として『スポーツクラブ』はなくてはならない存在。だからこそ、永く続いてほしいし、存在し続けてほしい。その為には事業として結果を残し続ける必要があります。その為に、私だから出来ること、伝えられることがあるのでは?そして、伝えること、支えること、一緒に走ることで、クラブの軸を再認識されて、更に走って頂けるようになれば、その先にいらっしゃるお客さまが喜んで頂けるはず!

私が長年、スポーツクラブという仕事で働き続けてこれたのは、目の前にいらっしゃるお客さまが、沢山あるクラブの中から、私がいるクラブを選んでくださり、その上、楽しく通ってくださる。そして、『ありがとう』という言葉を沢山いただいたからです。

だから、

『そのお客さまに喜んで頂きたいし、続けて頂きたい。』

そんなシンプルな思いからです。

1度、ブログでもご紹介しましたが、私が1番最初にパーソナルトレーニングを担当したのは、当時50代の女性、Oさん。日ごろから私が担当するグループエクササイズのレッスンにも参加してくださり、とってもかわいがって頂いたお客さまでした。その方が、

『孫と一緒に泳ぎたいから、クロールを教えてほしい!』

とおっしゃってこられました。私も二つ返事でお受けしたのですが、いざ、プールに入ってみたら、水が怖くて、顔もつけられない状態でした。私自身、『大丈夫かな?』と不安になってしまったのですが、そこから、Oさんの快進撃がはじまります。Oさん、インストラクター歴も短く、娘ぐらい年の離れてる私が言う事を本当に真剣に聞いてくださるのです。

『絶対、頑張るから~!厳しくしてね~』

と。はじめは、口まで、次は鼻まで、次は目までそして頭まで…と水慣れからはじめて、少しずつハードルをあげて、やっとふし浮きまできたとき、私の心は、

『絶対、泳げるようにしてあげる!』

に変わりました。自信がなかった私が、インストラクターという仕事に、使命を感じた瞬間です。

そして、無事、数カ月かかりましたが、クロールで泳げるようになったのです。そしてOさんから

『この年齢で、世界が広がった。本当ありがとう!!』

とお礼を言っていただきました。私はこの言葉で、インストラクターという仕事の教えて頂いたし、もっと、こんなお客さまを増やしたいと思うようになりました。Oさんにこの一言をいただいていなければ、続けてこれなかったと思います。

皆様もきっと、こんな経験を沢山されているはずです。是非、クラブで、上司や部下と共有してみてください。それだけで、部下は仕事のモチベーションがぐっとあがるはずです!

では、本日も素敵な1日を(^^)/

モチベーションを上げろと言われるけど。

こんにちは。スポーツクラブ定着コーチ・社会保険労務士の森川友惠です。さて、今回は人を育成するときに絶対、耳にする「モチベーション」についてお話しします。

モチベーションとは、意欲、やる気、やる気を起こさせることのこと。モチベーションと言う言葉、聞いたこがないとおっしゃる方は、いらっしゃらないくらい頻繁に耳にしますよね。“そんなのは個人の問題なんだから、自分でコントロールしてよ。”と思うこと、考えることは至極当然のことだと私も思います。ましてや、仕事の場では、立派な大人同士が共に働く場なのだから…。

確かに、手をかけすぎては、淘汰されるべき人を続けさせてしまう可能性もあるし、反対に、手をかけなさすぎることで大切な人を失う可能性だってあります。

仕事に関するモチベーションは実に様々あり、個人の内部にも外部にもあり、仕事に対するあらゆる行動の言動力となるものですが、その源泉は、実に沢山あります。

モチベーションのありかは人によって異なるのです。そう、どこかのCMで見た『やる気スイッチ』の場所は人によって違うのです。

例えば、クラブで『新しいプログラムを導入することが決まったから、研修に参加してきて!』と言われて、

『わぁ~!めちゃくちゃしみにしてたんですよ!』と答えるスタッフと、

『え!!私ですか?他に適任がいますよね?』と答えるスタッフ。

どちらのパターンのスタッフも皆様のクラブにいらっしゃるのではないでしょうか?上のスタッフはきっと、仕事そのもの、仕事の内容にモチベーションが上げれるタイプ(→このタイプは自分の許容量を超えて、なんでも自分で抱え込んでしまうので注意が必要です。)下のタイプは、出来れば手を広げることなく、慣れ親しんだ陣地で確実に仕事を積み上げたいタイプ。新しいことにチャレンジすることを極端に嫌がるタイプ。

いずれも、仕事内容で判断しているタイプではありますが、上は『正の動機付け』が出来るタイプ、下は『負の動機付け』をしてしまうタイプなのでしょう。

クラブの責任者、クラブの部門でリーダーを任せられるものとしては、やはり、スタッフのことをしっかりと『観察』することで、スタッフそれぞれが持つ『やる気スイッチ』の場所を探し当てるということが必要です。しかし、あくまでもそのスイッチを押すのは本人です。私たちはあくまでも、押したくなるコミュニケーションを心がけるのです。

ついつい自分を基準に言葉をかけてしまいがちですが、仕事内容で反応するスタッフ、待遇や労働条件で反応するスタッフ、顧客からのアプローチ、職場の人間関係や職場環境に影響されるスタッフ、実に様々です。まずは、日々のコミュニケーションから。

では、本日も1日、素敵な仕事を(^^)/

コンセプチュアル思考とは?

こんにちは。スポーツクラブ定着コーチ・社会保険労務士の森川友惠です。先日、東京で、こんなセミナーに参加してきました。

このセミナーは、以前、このHPでもご紹介した「働き方の哲学」の著者でらっしゃる村山昇さんが講師でした。コンセプチュアル思考って聞きなれない言葉ですが、皆様はご存じでしょうか?

ロジカルシンキング➡知の思考(鋭く分析する・賢く判断する・速く処理する)

クリエイティブシンキング➡情の思考(気持ちを汲んで考える・五感豊かに考える)

コンセプチュアルシンキング➡意の思考(深く洞察する・綜合して捉える・意味を掘り起こす)

とされていて、私は「働き方の哲学」を読んで初めてちゃんと意味を理解した言葉です。そして、何より、村山先生がこのコンセプチュアルシンキングを

『物語から本質や意味を抽出し、主観的意思と行動に変えていく態度をつくる思考』だとおっしゃっていることに深く共感して、今回セミナーに参加してきました。

そして、参加して沢山のワークも盛りだくさん。実際に、『成長とは何か?』で、経験や事象から本質を抜き出して具体化したり、偶発的なワードから新しい概念を作ったり、頭で沢山汗をかいてきました。何より、セミナー中に、村山先生が途中何度も

『漫然と生きていてはだめだ。』

とおっしゃる度に、胸の奥が痛む自分に気づいたことが今回の収穫だと思っています。都度、ちゃんと経験したことから本質を見抜き、概念化そして継続するための行動を考える。考える時間しっかりと確保することと、着想の幅を広げる為のトレーニング、これが私にとっての当面の課題です

このコンセプチュアル思考セミナーは、今年11月にもう1回開催されるそうです。今回私が参加した同じ内容だそうですが、もう1回参加したいくらいです。興味のある方は、是非、参加されてみてはいかがでしょうか?お勧めです。

仕事や日々の生活の中していると、“忙しい”を理由に、色んなことを後回し、気付かないふりをしがち。私自身も、様々な場所で研修やセミナーに講師として登壇する機会がある以上、知識や技術の獲得のお手伝いという表層部分ではなく、もっとも深い“思い”の部分に触れられるよう、研ぎ澄まして日々を積み重ねる努力を継続します。

クラブのマナーとルール

おはようございます。スポーツクラブ定着コーチ・社会保険労務士の森川友惠です。


昨日の地震、クラブへの影響はいかがでしたでしょうか?被害にあわせれた皆様に、まずはお見舞い申し上げます。営業中だったクラブ、営業開始前だったクラブ、様々な状況の中、お客様とスタッフの安全の確保に奔走され、大変お疲れのことと存じます。こんな時こそ、ご自身の体調管理にも大切になさってください。


先日、トレーニングに行ったクラブでこんな出来事がありました。

いわゆるジムの中フリーウエイトゾーン。常連らしい男性グループが3人~4人で、大声と笑い声を上げなら腹筋のトレーニングを順番にやっている模様。私も下半身のトレーニングでスミスマシンを利用したかったので、近くのリカンベントバイクに乗りながら、様子を見ていました。すると、どうやら、フリーウエイトゾーンは予約の上、時間になったら利用というシステムを取られていることが分かったのですが、その予約ボードは記入する人と、無視する人がいて、結局、このシステムは機能していないことが分かりました。そして、相変わらず、男性常連グループは内輪で盛り上がり、わざわざ、邪魔な(失礼!)スペースのど真ん中を占拠している状態。この状態では、使いたいと思っている人も一切使えないはずです。

そして、この間、ジムのスタッフの動きを見ていると、そのゾーンには近づかないのです。きっと、いつも、こんな使い方をしているグループなんでしょうね。そして、これが当たり前になっていて、スタッフも注意しない。

さて、この状態にあるジム、皆様ならどんなリセットをされますか?現在、フリーウエイトや自重を使ったトレーニング、若年層の女性にも人気がありますからね。このままの状態を放置するのは非常にもったいない。

そもそも、ルールとマナーの違いから確認すると、ルールは規則のこと、守らなければいけないことです。マナーは人とのコミュニケーションの中で、相手の方を思って気遣うことです。ですから、まさしく、その人そのものを表すと私は考えています。

今回の場合、予約ボードを見ているとお1人20分迄というルールが記載されていたのでルールも守っていないですし、自分たちグループ以外への配慮のかけらも感じれなかったので、マナーも非常に悪いとしか言いようがありません。これって、お客さま自身の問題で済まされるようなことでしょうか?

確かに、お客さま自身にも問題があると思いますが、そんなお客さまに育てたのは、スタッフであり、クラブであること事実です。では、どうすれば良いか?

私であれば、まずは、事実を確認して、あまりにも予約・20分単位ルールが徹底されていないのであれば、もう予約制をやめて、『(大人なんだから)譲り合って使ってください』に変更すると思います。そして、『トレーニング間のレストは○○が目的の場合○秒がベスト』とか『人の集中力は○○分が限界』みたいな情報をきっちりと出しながら、周辺から固めることを気長に継続的にします。

そして、スタッフからの注意ですが、

『ルールなんで、ダメなんです』

『ルールなんで、守ってもらわないと』

という言い方、日ごろなら使わないのですが、知っていて、分かっていてこのような使い方になってるのであれば、『ルールなんで、止めてください』というような言い方も必要かも知れませんね。

クラブのルール・マナーは、説明して終わりではないんですよね。これを理解して実践頂いてはじめて、気持ちの良いトレーニング環境を作ることができるのです。それをしっかり定着させるには、スタッフ、クラブ側だけでなく、お客さまの力が必要なのです。今、皆様のクラブは気持ちの良いトレーニングができる場になっていますでしょうか?現場で働くスタッフと是非、点検してくださいね

では、皆様、本日も1日、お仕事楽しんでらしてくださいね(^^)/

健康ブームに株価沸く

おはようございます。スポーツクラブ定着コーチ・社会保険労務士の森川友惠です。昨日の日経新聞朝刊、ご覧になった方も多いと思いますが、こんな記事が掲載されていました。

※日経電子版より一部のみ抜粋

そして、この記事の締めは、「フィットネスクラブの会員数はまだ日本の人口の3~5%なので、総人口が減っても会員数の増加の余地がある」とされていました。

この記事の概要を見て、皆様はどんな感想を持たれましたか?

確かに、フィットネスクラブという文化が根付き始めたころから利用していた世代がこれから年齢を重ねて60代~70代になるここ10年は、もしかしたら、一瞬、参加率は上がるのかも知れません。ですが、その下の世代はどうでしょう?そして、もっと下の世代はどうでしょう?ご存じの通り20年以上前から参加率は3%台をうろうろし続けている状況は全く変わりません。

そして、こんな記事が定期的、継続的に発信されると、スポーツクラブ業を経験したことがない資金が豊富にある企業が異種業界からチャレンジするという流れが出来上がってしまい、既存クラブが苦戦するという状況を招きかねないと感じました。

開けた以上は責任をもって、継続し続けることがクラブに課せられた最大の課題だと私自身は考えます。価値観にもよりますが、クラブは単なるトレーニングするところというだけ場という機能を果たせば良い時代はとっくの昔に終わりました。「スタッフととのコミュニケーションを取る場」「お客さま同士のコミュニケーションを深める場」「自分自身を認めてくれる場」「自分自身の伸びしろを感じる場」「見守り、見守られる場」…という、お客さまの『居場所』を提供する場所でもあるのです。

お客さまの大切な『居場所』を、企業の勝手な判断で作っては、勝手にクローズする…。そんなクラブ、必要でしょうか?

先日も、『○○県で、××業の会社が、スポーツクラブを展開するんですが、受付の接客研修を手伝ってほしい』というお話しを頂戴しました。ありがたいお話しだったのですが、私が、色々尋ねた結果、『それだったら、スポーツクラブじゃなくても良いでしょ?』『スポーツクラブ業をもう少し勉強されてみては?』と感じ、丁重にお断りしました。

お客さまから選び続けられるクラブを作るには、今、何が必要か?どうあるべきなのか?ここを常に考えながら、本日も、仕事に取り組んでいきたいと思います。

それでは、本日は、梅雨らしい空。負けずに、お仕事楽しんでらしてくださいね(^^)/

スポーツクラブのPOPについて考える~Jさん編~

おはようございます。スポーツクラブ定着コーチ・社会保険労務士の森川友惠です。昨日、ブログでご紹介していた、街角で見たPOPの件、私の気付きについてご紹介します。

ご紹介したのはこちらのPOP。チラシが入っているラックの上にラミネートしたチラシと『33人』というPOPが掲示されていました。私はこういう仕事をしていますので、日ごろからクラブの外観や駅周りに設置されている看板やポスターの掲示方法なんかに注目しています。

Jさんでこんな表示をされているのをはじめて見たので、『おっ!珍しい』とラックの前で足を止めて中身を確認しました。このPOPの良いところは、

①目立つ

黄色に黒ですので目に入ってきやすい。POPを作るときに色の使い方とっても重要

②キレイ

通常、カウントダウンやカウントアップするときは、ホワイトボードやブラックボードを利用したり、紙をラミネートしたものにボードマーカーを利用して人数を表示することが多いのですが、この場合、文字が消えてしまったり、消し残りが出て見た目がキレイではなくなることが多いので、ラミネートしたものを張り替えるというのは良いですね。

③人数に対する意識を強く感じる

入会を獲得するという意味合いをよく理解した、こだわりを感じる表示だと思います。

では、ここを修正したら、もっとよくなるのに!“惜しい!”と思う点

①期間限定の表示があると良い。

チラシを見ると、特典がつけられるのはどうやら6月30日までだそうですので、これがあった方が分かりやすい。

②先着順の表示があると良い

これもチラシをよく見たら、各店先着60名だそう。であれば、“先着60名様限り”とか人数の下に分母として“60名”と入れたり、“残り○○名様”と入れるとより一層、スポーツクラブを探している方にとっては、早く決めなきゃという感覚になる

③To Me Messageを加える。

誰に向けて、告知しているのかを明確にすると、足の止まり具合が変わる。チラシには「他クラブから移籍の方には、入会金・登録事務手数料無料」とあるので、例えば、“もっと職場に近いジムを探している男性の方へ”とか“コンパクトに集中してトレーニングしたいと考えているトレーニング経験者の方へ”等、いくつかパターンで用意しておいて、人数を張り替えるときに、一緒に掲示を変えたりするのはいかがでしょうか?

④ラックの上に掲示したチラシが風圧で、若干後ろにそっている。

これも、残念。もう少し下に下げて掲示すれば、更にキレイな掲示になったのに。。もし、この高さをキープしたまま掲示を続けるのであれば、後ろから補強するなり、掲示板をつけるなりしてチラシがまっすぐになるようにすると、更に目立ちます。

さて、皆様は、どんな点にお気づきになられましたか?せっかく手間をかけるなら、より良く。分かりやすく作るチャレンジを。それでは、本日もお仕事頑張ってらしてくださいね。

クラブ内で『販売』をすることに悩む責任者のみなさまへ

スポーツクラブ内には、お客さまに対して様々な商品を販売をすることに抵抗感を持ち、実績があげることが難しいと感じているクラブの責任者の皆様へ『ヒント』となれば良いな~と思いながら書きました。

おはようございます。スポーツクラブ定着コーチ・社会保険労務士の森川友惠です。

本日は少し目先を変えて、クラブ内で行われる“販売”について。皆様のクラブでは、有料プログラムや商品販売、どの程度実績を上げられていますか?そして、ご自身はそういった“販売会”お好きですか?私、実はこういった“販売会”は大好きでした。だから、部下は準備や片付けに大変だったとは思いますが、“販売会”を通して得られるものが多いので積極的に手をあげて実施していました。

ここで質問です。

“クラブ内での商品販売や販売会はなぜ実施するのでしょうか?”そして

“その理由をスタッフに正しく浸透させていますか?”

商品をクラブ内で販売する理由は、“売上”のためでしょうか?確かにこれも理由にあがるでしょう。ですがこれだけでは、商品管理の手間や利益率を考えると得にはならないですよね。それに、よく考えてみてください。商品売上が全体の売上のどれくらいの割合をしめているか?きっとほんの数パーセントしかないはずです。そのためだけに余計なパワーを注ぐのであれば、いっそのこと商品販売は辞めてしまった方が得策です。

では、本来はどんな目的で行われるべきものなのか?

それは…ずばり“お客さまの定着のために商品販売やプログラムをお勧めする”ということです。

水着1枚、シューズ1足を販売したことがなぜ定着につながるのか?これは、皆様自身に置き換えて考えて頂ければすぐ答は明らかに。人は何かを購入すれば“使いたい”という思いを持ちますよね。水着やシューズを買えば、当然、使いたいという気持ちを持ち、クラブを利用していただけます。クラブを利用するということはそれだけ退会しにくくなる訳です。。。と説明して、入会時は特に商品販売やプログラム販売に力を入れるように教えていました。

確かに、現在はネットで手軽に安く購入することができますし、クラブに商品を置くこと自体少なくなってきているのも確か。その環境の中、やり続けるのであれば、積極的に販売すべきです。そもそも、クラブでの販売とネットでの販売はその意味や価値が全く異なりますからね。

簡単に言えば、ネットで『ジョギングシューズとエアロビクス用シューズ、トレーニング用シューズの違いを理解して購入出来る人が何割いますか?』『N社とR社のシューズの特徴を理解して購入することが出来る人が何割いますか?』ということです。長年トレーニングされている方は除いて、明日からトレーニングをはじめるとおっしゃる方ではあれば、その割合は、ほぼゼロではないでしょうか?

だからこそ、入会したクラブのスタッフに『案内してもらって』『相談して』『勧めてもらって』購入することに価値があるのです。価格で勝負するのではなく、人と人のつながりの上に作られる個性的な価値で選んでもらうのです。そうすることで、スタッフに対する、クラブ対する“愛着”は一気に深まります。

たかが商品販売、されど商品販売です。

是非、クラブの“販売”についてスタッフと一緒に考えてみてくださいね。

それでは、素敵な1日を。お仕事楽しんでらしてくださいね(^^)/

定着にはどちらも必要

スタッフの定着には、動機付け要因と衛生要因どちらも必要。車の両輪みたなものですから、一方だけに偏ってしまうと、バランスが悪く、定着にはつながらないというお話しです。

こんにちは。スポーツクラブ定着コーチ・社会保険労務士の森川友惠です。

最近、様々な業種の事業主さんとお話しをしていると、『せっかく採用できたのに、人が続かない!』という話題になることが多いのです。

『給与は、最近上げたところだし、休日・休暇だってちゃんと管理しているのに!』

『うちは、職場のコミュニケーションもばっちりだし、みんな仲が良い。働きやすい環境なのに!』

とお悩みの様子。確かに、お話しをお伺いしていると、ちゃんと労務管理を徹底されていますし、高待遇。なかなか魅力的な様子。ですが、みなさまからは、仕事そのものの魅力を伝えたり、仕事上での達成感を演出する工夫が足りないように感じました。そのあたりについて、お伺いしていみると、

『うちの仕事は面白いとかそんなの関係ない!』

『時間中、粛々とこなしてくれたらよい!』

という答が返ってきました。かの有名な米国に心理学者ハーズバーグの動機付け要因と衛生要因で考えると、この事業主さんは、衛生要因をちゃんとクリアにして職務の不満をゼロにすることには成功しているのですが、動機付け要因に働きかけていないがために、1年も経つ頃には離職する方が急に多くなっているようでした。

ハーズバーグの動機付け要因・衛生要因とは?

ハーズバーグがは、職務の満足感/不満足感、およびそれらを引き出す要因は、ひとつながりではなく、2つ別々のものだったということを見いだし、その2つは、下記の衛生要因と動機付け要因に分けられるとしました。

これを、ご覧になって皆様のクラブはいかがでしょうか?私の経験から、部下で『衛生要因』だけをものすごく追求してくる子たちがいたのは事実ですし、今の若年層の方というのはこちらばかりに注目する傾向にあると思います。ですので、この子たちに、いきなり責任の思い仕事を与えたり、達成感を感じる工夫を与えたところで、あまり前向きな発言は行動は期待できません。

この子たちにまず必要なのは、衛生要因が満たされている職場であることをちゃんと伝えて、『安心』と『信頼』を勝ち取ることが重要です。

簡単に言えば、『労務管理』を徹底することです。例えば…

・労働条件通知をきっちりとする。(更新があるなら期日内で行う)

・通知した条件を守った運営をする。

・MVPを徹底して浸透させる。

・関係の質を高めるコミュニケーションを継続して行う…等

をまずは、徹底することです。ですが、衛生要因だけをクリアにしたとしても、人は定着しません。なぜなら、仕事を『稼業』としてしかとらえられなければ、労働条件のもっと良い会社を求めて、間違いなく転職してしまうからです。

ここで、大切なのが『動機付け要因』といわれているところをいかに高めて、『衛生要因』とのバランスをとらせるか?という点。『動機づけ要因』を高めるはじめの必殺技、それは、“出来たところ”“成長したところ”“良いとかんじたこと”を口に出して褒めるということです。

この効果は絶大です。

褒められて嫌な気分になることはまずありません。そして、この積み重ねがとっても大切なんです。自分はこの職場に必要な人間なんだと実感でき、仕事に対する心構えが一変します。どこから手を付けたら良いか分からない…とおっしゃる方は、こんなところから手をつけられてみてはいかがでしょうか?

それでは、本日も、午後からのお仕事楽しんでらしてくださいね(^^)/